雑誌の料理選手権

食の情報誌「オレンジページ」(本社東京)が主催する中・高校生対象の第3回「ジュニア料理選手権」の団体部門で、帯広南商業高校クッキング部1年の中村葵さん(15)、井手永遠子さん(16)、及川かなえさん(16)の考案した「いももちハンバーガー」がグランプリに輝いた。十勝の郷土料理「いももち」を子供から大人まで食べやすくした斬新なアイデアと、十勝の食材に込めた思いが高く評価された。

「大切な人と味わいたい料理」をテーマに作品を募集。個人部門と合わせて過去最多の1468件の応募があった。書類による1次選考を経て、最終選考に残った個人部門の3人と団体部門の3組が昨年10月、審査員の前で実際に応募作品を調理し、同11月に開かれた同社イベントで受賞作品が決まった。

「いももちバーガー」は、十勝産の中身が黄色いジャガイモ「インカのめざめ」で作ったいももちをバンズに見立て、ハンバーグとレタス、トマトを挟んだ。ハンバーグの合いびき肉に幕別町の放牧豚「どろぶた」を使用し、味の決め手となるトマトピューレの手作りソースを含め、調味料の一部を除いて十勝産にこだわった。

メニュー考案の原点は、3人が昨年8月にクッキング部の活動で市内の保育所を訪問して子供たちと一緒にいももちを作った経験だった。「簡単に作れて、子供たちの喜ぶ笑顔が忘れられなかった」(井手さん)という。

最終選考のプレゼンテーションで3人は、「働いて疲れて帰ってくる母」(井手さん)、「いつもご飯を作ってくれる祖母と6歳のかわいいいとこ」(及川さん)、「部活動で遅く帰って来る中学1年の妹」(中村さん)と、それぞれが「料理を作りたい大切な人」への思いを発表した。

同社は「いももちの黄色が、歓声が上がるほどきれいだった。食への探究心と地域への思いが素晴らしい。調理の手際も良かった」(メディア事業部)と高く評価した。結果は、昨年末に発売された1月17日号に2ページにわたって紹介された。

及川さんは「賞を通じて、十勝産の食材や郷土ならではの料理を全国に知ってもらえたことはうれしい」、クッキング部顧問の松原明香教諭は「事前にJA帯広かわにしの工場を見学させてもらい、十勝の特産物について学習したことや、地域や家族の協力があってこそ」と話す。

同社メディア事業部は「北海道からの応募が多く、さすが食が豊かな場所だと感じた。第4回も多数の応募を待っている」としている。

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